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押し絵
毎年楽しみにしていた「押し絵古流作品展」のご案内をいただきました。
ところが今回は松田貞恵さん追悼の特別展でした。

松田貞恵さんは昨年11月27回の作品展を終えて、3日後に92歳で急逝されたそうです。
(心からご冥福をお祈りします。)

貞恵さんは昭和44年ごろから押し絵の研究をされて毎年展示発表をされてきましたが、今年は彼女の生前の作品130点を展示して見せていただきました。
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↑二上山来迎図(枕屏風の一部)(昭和58年作)

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↑円窓美人図(昭和62年作)
いずれもパンフレットからスキャンしたものです。

押し絵とは絵の部分部分を綿を包んだ絹の布でくるみ、絵に立体感を持たせて作成されたものです。
ちょうど羽子板の絵のようなものです。

顔の表情手足の表情すべて情感豊かに表現されていて、うっとりとして夢の世界へいるような感覚をおぼえます。
その表情の生き生きしたところは髪の毛がきれいに本物のように結ってあるところ、驚いたことにはまつげまでつけてあるものがありました。

人形が着ている着物の色柄が洗練されていてセンスの高さを感じました。
センスの良さ、手先の器用さ、題材の斬新さなど彼女の才能の非凡さをいたるところで見せていただきました。

立派な後継者が育っておられますから、来年からもまた美しい世界を見せていただけると楽しみにしています。
by yassy127 | 2007-12-16 17:36
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