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これからの日本と教育改革の課題
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山陽時事懇は夫がかつて数回参加した経験がありますので、話は聞いていました。
今回新本社完成記念特別例会として一般から申し込みができました。
デジタルミュージアムから駅をはさんで反対側になりますが歩いても適当な距離でした。

これからの日本と教育改革の課題_c0037200_645890.jpgさん太ホールはこの1階300名収容の大ホールです。









これからの日本と教育改革の課題_c0037200_651742.jpg講師は高梁市出身、操山高校、京大法学部卒。元文科省の初代事務次官を勤めた人。







演題と内容は昨日の山陽新聞3面に載っています。

これまでの教育界の問題点をあげ、これからの教育再生のためには、

①父母が安心して子供を通わせられる公立学校に→公立学校の再生
②学力向上に努め、世界最高水準の学力レベルを目指す→全国的な学力調査
③学校と家庭が協力して人間としての基本、しつけ、道徳心・倫理観を
④安全で快適な学校環境の整備→全校の耐震補強
⑤指導力があり質の高い教師を増やす→教員免許の更新制
⑥教育委員会の大幅改革を実施し、知事、市町村長との連携を蜜に→市町村に教員人事権
⑦英語教育を抜本的に改革し、国際的に活躍できる日本人の育成を→ALT(言語指導助手)を正規教員に採用
⑧国公私立大学を競争的環境の中で積極的に支援
⑨世界トップの知の最先端を目指す大学・大学院の教育研究拠点を築く
⑩少子高齢化への抜本的な対策を推進し、生涯学習社会の建設を

という趣旨の話でした。
教育行政をリードし発言に影響力の大きい人の話です。

こんなことも言っておられました。
「学校で算数、英語、国語、コンピューターの力をしっかりつけ、大学を卒業したものはみんな英語が話せるようにする必要がある。」と

「伸びる子をだめにし、エリートをだめにしてきた学校教育の悪平等主義をなくすため、競い合わせることでレベルアップする。」と


もし私が
小さいときから、「競争に勝って、トップを目指しなさい。」と周りからいわれたらどんな気持ちで学校生活を送ることになっただろうか。
(みんなが勝ち組にはなれない。・・・周りがライバルばかり)

学力が高い人が価値の高い人という錯覚に陥らないだろうか。

英語が話せたら、国際的に活躍できるのだろうか。(品位のある人格を備え、日本人の誇りを持ってしっかりした見識の備わった人に活躍していただきたい。)

いつもレースを強いられたら、周りを思いやる心の優しい人間が育つだろうか。

自問自答を繰り返しながら・・・それでも違った見解も聞きたいなーと思いました。
考えさせられることがたくさんありました。

老人のつぶやきはどこにも届かないでしょう。
by yassy127 | 2006-10-01 07:04
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